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サービスのパラメータをひとつにする

考えてみた

普段、あまり褒められた食生活をしていません。自炊はしないし昼食はコンビニだし、休みの日もやよい軒とかで済ましてしまうことが多いです。とはいえまったく健康を気にしないかと言われるとそうでもないわけで、コンビニでもサラダを買ったり、油分は控えておこうとか言ったりしています。ただ、どの食材をどれだけ取れば巷で言われる「バランスのよい食事」になるのかはよくわかっていません。

たぶん、食事にはパラメータが多すぎるのではないでしょうか。

写真のパラメータをひとつにまとめたInstagram

最近はいろんな製品やサービスにおいて、専門性を持たなくても楽しむことができるよう、パラメータがひとつにまとめられているものが多くあります。例えばカメラ。ふつう写真の画像処理をしようと思ったら、画像の彩度や明度、コントラストなど様々なパラメータをいじる必要があります。ところがinstagramのようなフィルタライブラリによって、多く存在していたパラメータは「どのフィルタを適用しているか」という「on/off」のパラメータひとつにまとめられました。そうすることで操作は驚くほど簡単になり、多くの人が自分の写真を思い思いに素敵なものにし、それがネット上にあふれるようになりました。

パラメータをひとつにすることで、細かい処理はできなくなるが、操作性は上がり、そのサービスを利用する人が増えるかもしれません。きっとinstagramなどの画像処理アプリのおかげで、スマホで写真を撮る人は増えたんじゃないでしょうか。

成分量をまとめて「セット力」「ツヤ」の2つで表しているヘアワックス

ほかのサービス、例えばヘアワックスだって、いろいろな成分が入っていて、その配分などによってどのようなヘアセットができるかは細かくかわってきます。
けれどその、「各成分の量」という多くのパラメータをまとめて「セット力」「ツヤ」というふたつのパラメータにすることで、消費者はどのヘアワックスを使うか選びやすくなります。選びやすくなるだけでなく、わかりやすいパラメータで商品が担保されていることによる安心感も手に入れられ、その結果ヘアワックスを使う人が増えたかもしれません。

食事もパラメータをまとめてみると

食事にも同じことが言えるかもしれない。五大栄養素とかミネラルとか塩分量とかカロリーとか、現状いろいろあるパラメータを「体に良い度」とか「おいしい度」的なパラメータにまとめることで、消費者はどの食事を取るかを簡単に選べるようになり、また安心感を増すのではないでしょうか。

「体に良いかどうかなんて、体質によって違う」「人によって何が美味しいかは違うに決まってる」と思われるかもしれません。しかし、きっと写真だって「どんな写真が素敵かは人によって違う」はずです。それでも「どんな写真を人は素敵に思うことが多いか」を分析してフィルタのライブラリが作られたはずだと思います。

パラメータをひとつにまとめる勇気

多くのパラメータをまとめることをしないで多様な商品を作り、「きっとあなたのニーズに合う商品があります。さあ、お選びください」というのは制作者側の怠慢だと思います。Appleの製品群はそれがわかっていたからこそ製品ラインを少なくまとめています(最近増えてきたけど)。確かに多様さを切り捨てることは恐ろしいことではあるけども、そこを思い切ることで、あらゆるサービスは新たなステージにたてるのではないでしょうか。