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「iBeacon × 図書館」の可能性について考えてみた

考えてみた

iBeaconが普及すれば面白いことになりそうな気がしています。

iBeaconって?

店舗内で特定の商品に近づいたら、その商品に関する説明やセール情報がiPhoneなどにプッシュ通知されるというものです。

こちらのページが詳しく載っています。

アプリを起動させる必要があったり、わざわざデバイスを取り出したりしないといけなかったりと、課題は数多くありますが、これからGoogleGlassなどのウェアラブルデバイスがきちんと普及すればその真価を発揮するように思います。(スマホが主流のうちはまだ流行らなさそう)

iBeaconで建築、商業空間も変わるのでは?

このサービスが建築空間を一変しうるものになると感じます

いまはまだ店舗側に設置するデバイスに制約があるものの、今後は商品一つ一つにICチップの如く取り付けられるようになるのではないでしょうか。そうすれば、わざわざ商品をレジに行って決済する必要もなく、その商品とともに店舗を出た時点で自動でクレジットカード決済ができます。

レジという存在がなくなれば、店舗内の動線は大きく変化し、それに伴い商業施設の設計にも大きな影響を与えるはずです。どこから入ってどこからでも出れることを始めとした、今までと全く異なる商業空間体験を可能にしうるのがiBeaconであると思います。(最近の大学での建築設計演習なんかではこういうテクノロジーを取り入れた設計をしている学生なんかはいるのでしょうか)

iBeaconが一番ハマるのは「図書館」ではないか

しかし、この技術が最も活きるのは商業空間ではなく、図書館なのではないかと思います。

  • 「目的の本を探す」だけでなく、「新しい本と出会う」ことを求める人が多い。
  • 背表紙のみの陳列では、見た目だけで他の本と区別するのが比較的難しい。
  • 金銭授受が生じない。
  • 「ジャンル」「作者」「キーワード」など、作品を検索する切り口が比較的多い。

などの観点から、図書館でのiBeaconの活用は非常に可能性が大きいのではないでしょうか。

むかしそんな感じの建築作品があった

1995年に行われた「せんだいメディアテーク」の古谷誠章案が、まさに本との新しい出会い方を模索した建築作品でした。この作品も、新しい技術によってより素敵なものに生まれ変わる気がしています。

http://www.tozai-as.or.jp/mytech/04/04_furuya04.html

本はNDCに縛られず図書館の内外を自由に移動し、利用者は読みたい本を探す過程で新しい本と出会います。ある本を検索し、その本の場所へ向かう最中に、その本に近しい別の本がプッシュで通知されたり(レコメンドの精度は別課題として存在するけど)、いま自分を取り囲む本の情報をずらっと一覧で並べることができたりする。「自分で歩いて本を探す」というフィジカルな体験が、デジタルによって大いに活性化されることがあるのではないでしょうか。