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NHK技研公開2015に行ってきた

みんな大好きNHKの放送技術研究所がその研究成果の展示を行うということで、5/31の日曜、その見学に行ってきました。このために受信料を納めてると言っても過言ではありません。
http://www.nhk.or.jp/strl/open2015/

NHK技研公開2015

展示してた内容

なかは玄関ホールから小部屋から地下の駐車場まで使って、大小さまざまな展示がされてました。これで入場無料なのはさすが親方日の丸。(うっかり中の写真撮り忘れた)

展示内容は大きく分けて以下の3つに分類されます。

8Kスーパーハイビジョン

いわゆる8Kテレビ。最近の4Kをはるかに超える超高画質の映像と、それを実現するための放送技術が展示されていました。
やっぱり8Kの映像は圧倒的で、高画質すぎて勝手に立体に見えるくらいです。ねぶたまつりとかの映像をサンプルで流してたのですが、まるで本当にそこにいるかのような臨場感でした。隣で見てた女子大生たちも「浮いてる!浮いてる!」って言ってました。

インターネットを活用した新たな放送技術

いわゆる一方的に垂れ流す放送だけでなく、インターネットを使って双方向のテレビ体験を実現するための技術でした。
気になったうちのひとつは「視聴者の属性と視聴データに基づいた番組及び広告のターゲティング技術」です。要はネット広告と同じで、視聴者がテレビにログインすることで年齢や性別、地域などの属性情報を取得、さらにどんな番組を見ているか、という視聴データから、その人が求めているであろう番組や広告を出し分けするというもの。技術的にはすでに実用レベルになっているものの、まだ実用化には至っていないとのこと。たぶん運用体制の整備が伴っていないのだと思います。ユーザーの動きによって動的に出し分けられるということは、これまで視聴率と出稿量から計算されるGRPが指標として使えなくなることを意味します。おそらくテレビ局側もスポンサー側もその動きに追いつけていない。原理としてはネット広告と同じなので、そっちの畑の人が徐々にテレビ局とかに流れていくのではないでしょうか。

もうひとつ気になったのが、タブレットスマホと連動して視聴者がカメラを切り替えられる技術。たとえばスポーツ中継とかで、寄りで見たい人は寄りのカメラに切り替えて、引きで見たい人は引きのカメラに自分で切り替えられるというもの。UIはビビるくらい微妙そうな感じでした。あと、視聴者が自分で視点を変えられるのはいいのですが、視点切り替えによる「演出」というのはこれからどうなっていくのでしょうか。「ここはこう見せたい」という視点の妙を見る側に委ねてしまうのは製作者の怠慢な気がしますが。。スポーツ観戦と海外で考えられるのは、視点を自由に切り替えて自分で証拠を探す推理サスペンスドラマ、みたいなやつとかかなあ。

さまざまな番組を作る放送技術

いろんな技術があるようでした。たとえば実写にリアルタイムでCGを合成するために、実際のスタジオの照明の様子などをカメラで感知してリアルタイムでCGに反映させる技術。それによってCGのレンダリングが実写に上手い具合に馴染むようです。(Unity使ってたのが印象的でした)
ほか、音声データを切り離して取得することで、より高品質の字幕をリアルタイムで精製する技術など。

あと、立体テレビとかもありましたが、VRやARが台頭する最近では見劣りする印象でした。「テレビにしてはちょっとすごいな」程度。

思ったこと

色々とすごい技術が展示されていましたが、悲しいかな、一般人にその凄さを伝える術をしらない感じがしました。8Kの巨大テレビとか、見れば一発で凄さが伝わるものはいいのですが、割と見た目地味な技術もあったりするわけです。各展示には解説の人もいましたが、技術そのものの説明に終始する人が多く、こちらから掘り下げて聞いていかないと「なぜその技術がすごいのか、その技術でどんなことが実現されるのか」がわからない場合も多々ありました。技術系の展覧会ってそんなもんなのかなあ。

とはいえ、テレビも変わっていってるなあ、ということは肌で感じられた気がします。アニメとタモリ倶楽部くらいしか見てませんでしたが、これから見る頻度増やしていこうかな、と思った会でした。