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「完璧な検索」なんてものは存在しないのでは?という話

仕事でWebサイトの設計をしたりする関係上、SEO(Search Engine Optimization / 検索エンジン最適化:Googleとかの検索からのサイト訪問を増やそう!と頑張るアレコレの総称)という単語はしょっちゅう耳にしますし、お客さんからそれについて意見を求められたりします。

よく聞くSEOのセオリーは色々あります。パンくずリストを配置すべき、とかコンテンツをソース上の上に持って来ましょうとか、なんか小手先っぽい技術は色々あるようです。
自分はぶっちゃけSEOの専門家ではない(そもそもSEOの専門家ってなんだ?)のであまりエラそうなことも言えないのですが、要は「検索する人がどんな言葉で検索するのかを推測して、その言葉をしっかり入れたページをつくること」が最重要のポイントになります。(当たり前だと思いますが、流行りのコンテンツマーケティングとかは、そういうのをとてもそれっぽく言っている単語だと認識しています)

検索する側の視点に立つと

じゃあ、自分が検索する側に立つとどうでしょうか。
例えば自分はこの前まで、自分のブログ(このサイト)のトップページで「次の20件の記事を読み込む」プログラムを四苦八苦しながら書いてました(慣れた人なら超簡単なプログラム)。まあ、最初は作り方がわからないのでGoogle先生に聞くわけですが、はじめはMovableType もっと読む」とかで検索してたわけです(ちなみにMovable Typeってのは、このサイトをつくるのに使ってるシステムの名前です)。
こうするとうまく欲しい結果が出てきません。「もっと読む」で検索すると、「次の記事を読み込む方法」ではなく、「ある記事の続きを読み込む方法」がヒットしちゃったりします。じゃあどうすればいい?と思った僕は、詳しい人に聞くという手段に出ました。Google先生を見限ったわけです。

詳しい人に「〜〜という風にしたい」みたいなことを言うと、あっという間に「こうしたらいいんじゃない?」と教えてくれました。ありがたやありがたや。
別に手取り足取り教えてもらったわけではないので、ざっくりとした方針を聞いてその通りに自分でやってみたのですが、やはり途中で詰まります。そのとき、一度は見限ったGoogle先生に頼ったのですが、そのときの検索ワードはMovableType json出力」とかでした。1回目の検索とは明らかに内容が変わっていたのです。

自分の知識量で検索の質は変わる

よく考えれば当たり前の話です。自分が知らないことを調べるために検索するわけですから、自分が知ってる範囲が広くなれば、検索の仕方も変わる、当然です。たぶん世のSEO業者も似たようなことを考えてキーワード設定をしていることでしょう。
ここで重要なのは、検索する側が、「こういう情報をサイトに掲載するときは、こういう書き方をするだろう」という推測を(無意識に)行い、検索ワードを変えているということです。
先ほどの自分の検索だと、「次の20件の記事を読み込む」的なプログラムのMovablyeTypeでの実装についての情報をネット上で書く人は、きっとjsonで記事一覧を出力しているだろうという推測をしていたことになります。そうでないと「MovableType json出力」という言葉で検索をかけることなどあり得ない。

つまり、サイトを運営する側が「検索する人はこんな言葉で検索するだろうな」と推測するのと同じように、検索する側は「サイトを運営している人はこんな言葉で記事を書いているだろうな」と推測しているのです。

完璧な検索

したがって、「サイトの運営者の気持ちに近づければ近づくほど、検索の精度が上がる」ということが言えます。SEOを頑張る人たちが検索する人の気持ちを知りたがっているのと同様に、検索する人たちはサイトを運営する人の気持ちを知りたがっている。

完璧な検索、つまり「最も精度が高い検索」が行われる条件は、検索する人の気持ちとサイトを運営する人の気持ちが完全一致することです。
普通に考えてそんなことは起こりません。ただ一つ、サイトの運営者自身が検索する場合を除いて。

つまり、完璧な検索とは、自分で書いた記事を自分で検索するという、なんだか終わってる感じの行為を指すのではないでしょうか。むしろ存在しないと言える。だからなんだって感じだけど。